今後紹介したいなと思っているUKが舞台の本を並べておきます。
昔むかしの物語 アリサ クレイグ ウェールズが舞台というのが珍しいです。コージィ・ミステリの大御所。マクラウド名義の『オオブタクサの呪い』と一緒に紹介予定。(アレルギーの話じゃないですよ) 墜落のある風景 マイケル・フレイン 重厚かつ鬱然たる大作。暗く永い冬の炉辺にふさわしい。 単独捜査 ピーター・ラヴゼイ 先日ハーヴィ・ニコルズの殺人事件を聞いてすぐこれを思い出しました。デパートが舞台ということで。ダイヤモンド警部がNY、日本と駆け巡ってしまいます。これはシリーズでご紹介予定。 殿下と騎手 ピーター・ラヴゼイ ヴィクトリア女王治世時代の皇太子バーティが探偵。『殿下とパリの美女』もお奨め。 死神の戯れ ピーター・ラヴゼイ ノン・シリーズ最高傑作は今更触れるまでもない『苦い林檎酒』ですが、比較的近作のこれもとても英国らしい面白さ。 天球の調べ エリザベス・レッドファーン 舞台はLondonですが、ベルバラが好きな人は、たまらないはずの歴史ミステリです。 出口なき荒野 チャールズ・トッド ピーター・ウィムジィ卿と同世代のシェル・ショックに悩む警部が主人公です。哀切で力強い人間ドラマ。 災いを秘めた酒 K.チャールズ 英国国教会を舞台にしたクレリカル・ミステリ。気弱で優しい主人公デイヴィッドはある意味乙女の理想の男性なんですが…詳細は熱をこめて後ほど語らせて下さい。 雲なす証言 ドロシー・L・セイヤーズ シリーズで紹介します。これは一冊でT.ハーディとA.プレヴォが味わえる…というのは冗談ですが、ウィムジイ家のキャラクターが際立っていて面白いです。 『忙しい蜜月旅行』が創元推理文庫以外から出ちゃっていたのでショックです…というわけでこの新刊の最終作を読んでからやりますね。一つのシリーズで訳がバラバラなのは読む側にはつらいんですが。それは愛の労苦です。 その他、M.ウォルターズ、ケイト・ロスあたりもやります。
by Madorena
| 2005-09-17 00:12
| エンタの天使
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ID:Madorena
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