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高慢と偏見 10周年記念盤

ブリジット・ジョーンズ・ダイアリーをご覧+お読みの方にはおなじみ、
BBC製作ドラマ『高慢と偏見』の放送10周年記念版が出ました。
サンタさん、これが欲しいでーす(と、出勤しているサンタさんの方向に呼びかけてみる)

80年代少女のごたぶんにもれず、『Another country』を見に行って、
なぜか主演のルパート・エヴェレットではなくコリン・ファースにはまったので、
NHKがこのドラマを放送したときはうれしかったなあ。
最初は調子のいいプレイボーイに惹かれて、彼の言葉でヒーローを高慢ないやな奴と思い込んでしまう単純でお人よしの、突っ走り型のヒロインですが、その真っ直ぐさを認めて、一家の危機を救ってくれるヒーローにいずれ惹かれていく…これ、ヒロインが美人なところを除けば、70~80年代の少女漫画の王道ですよね(笑)そして私はそんな王道が大好き。




原作のジェーン・オースティンの小説も大好きです。
この人の小説は、筋は出会って・再会して・紆余曲折して・結局結婚するまでを克明にたどるだけなんですが、財産が無い中~上流女性は結婚だけが生きる手段だったこの頃でも、自立した精神と気概を持った女性たちは、ちゃんと居るのがうれしい。上品で高潔であっても、思い込みが激しかったり、強情だったり、夢見すぎだったりするヒロインは、200年やそこらすっ飛ばして、ブリジット・ジョーンズと私たちの姉妹です。
(ただ、オースティンのヒロインは常に、美人ですが。)
そしてちょっぴり意地悪に描かれる、玉の輿狙いや、金棒引き、軽薄で芯の無い娘、恥ずかしい身内たちは、今の日本の私たちの周りでも、何だか見かけるようなタイプばかり。
『ジェイン・エア』のC.ブロンテはアンチ・オースティンだったようですが、「高潔さが勝利をおさめる」という哲学(或いは希望)は、どちらの小説にも共通していると思います。
読書の秋、女性には、『高慢と偏見』『分別と多感』『説き伏せられて』を是非、お奨めいたします。
(『エマ』は私はちょっと苦手ですが映画のキャストがよくて人気ですね)
It is a truth universally acknowledged, that a single man in possession of a good fortune, must be in want of a wife.
Pride and Prejudice/Jane Austin
「独身で富裕な男性は、必ず妻を迎えたがっている。これは普遍的真理である。」…ホントかな?
by Madorena | 2005-10-18 19:58 | エンタの天使
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